コラム

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おやつと生理痛には関係が?!糖と油について。

おやつと生理痛には関係が?!糖と油について。

味覚の秋、おやつの美味しさも格別なシーズンになりました。生理前になると「無性に甘いものが食べたくなる」という方はとても多いと思います。とくに秋冬は、夏は溶けてしまって持ち出せないチョコレートやキャンディも、バッグやデスクに常備できてしまうので、おやつの回数がつい増えがちに…。

生理前に甘いものを食べたくなるのは、女性ホルモンのバランスが一時的に崩れ、心の安定と関連の深いセロトニンという脳内の神経伝達物質が減少することが原因です。セロトニンが減るとイライラ感が生じるため、体はセロトニン不足を解消しようとします。そしてセトロニンの合成にはブドウ糖が必要なのですが、本来ブドウ糖は食事の炭水化物から吸収することができます。しかし、多くの甘いものに含まれている白砂糖は体にすぐ吸収されるブドウ糖なので、一度その手っ取り早さを知ってしまった脳は「今すぐ甘いものを食べよ」という指示を出してくるのです。

甘いものを食べて血糖値が上昇すると、確かにイライラ感はおさまります。ところが、そこには生理痛が重くなる、という残念なおまけがついてきてしまいます。

白砂糖の摂りすぎは体を冷やし、生理痛が重くなる

 

白砂糖の摂りすぎは、体の冷えを招きます。体が冷えて血行が悪くなると生理痛が重くなることは、実感としてご存知の方も多いと思います。白砂糖を摂取するとどうなるか。すぐにブドウ糖として吸収されて血糖値が急激に上昇し、その血糖値を下げようとインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンがわっと放出して血糖値が下がる時に、体温も下がってしまうのです。普段から冷え性の自覚があり生理痛の重さに悩まれている方は、お料理も含めて白砂糖を摂る機会を減らしていくと、生理痛が少しずつ軽くなっていく可能性は高いでしょう。

また、生理前や生理中に食べたくなるお菓子としてチョコレートは非常に人気ですが、これは強烈な甘みと同時に、生理中に体内で減少するマグネシウムが含まれていることも理由のようです。実はチョコレートやコーヒーには、血管や子宮を収縮させるチラミンという成分が含まれており、白砂糖の有無とは別の側面からも、食べすぎると生理痛を増強させることになるため、できれば生理前や生理中は控えたほうがベターです。

しかしながらチョコ厳禁!と自分に言い聞かせるうちに別のストレスを抱えてしまうのも心の健康にあまり良くないことですよね。最近では、白砂糖よりも体への吸収が比較的穏やかな有機砂糖や甜菜糖、ハチミツ、ココナッツシュガー、アガペシロップなどを使用したオーガニックチョコレートもあります。食べたい時は、ひと欠片ずつご褒美的に、日にちを空けて食べるなど、マイルールを定めると体への負担も罪悪感も減らせると思います。

脂肪分や油分の摂り過ぎは血液がドロドロに

 

そのほか、知らずのうちに白砂糖をたくさん摂ってしまう甘いものとしてはクッキー、ケーキ、アイスクリームなどもそうです。白砂糖によって体が冷えるだけでなく、脂肪分もたくさん摂れてしまうため、悪玉コレステロールによって血液がドロドロしやすくなる、血行不良が起きて生理痛が助長されやすくなります。

「洋菓子でなくても、イライラを抑えるのになにかお菓子を食べたい」ということであれば、ミネラルなどの栄養素を含み体への吸収が穏やかな黒砂糖、鉄分や食物繊維も摂れる小豆や寒天などが使われている和菓子という選択肢もあります。満足のできる甘さ、ビタミンやミネラルといった栄養素も備えてくれるヘルシーさを追求すると、おすすめはドライブルーツです。秋冬は、焼き芋や焼き栗なども食物繊維やビタミンCが摂れるので良いかもしれません。

「甘いものより、塩辛いスナック菓子が好き」という方は、油分の質と摂りすぎに注意が必要です。スナック菓子の油分は作られてからの時間経過を考えると、酸化しやすくなっています。その酸化を防ごうと、酸化防止剤などの添加物が使われていることも多く、スナック菓子の食べ過ぎもまた、やはり悪玉コレステロールを増やし血液ドロドロを招きがちに。

スナックの代用には、ナッツ類がおすすめです。ただし、使用されている油分や調味料のチェックは忘れずに。できるだけ添加物の使われていない、オーガニックなものを選ぶと、うっかり食べ過ぎてしまった…!という時も、体への負担を少なく抑えられると思います。

ハーブティーで血液サラサラ、PMSケアも

今回は、糖分や油分の質と量によっては、生理痛をひどくしてしまう危険性があることをお話ししてきましたが、おやつの時に飲むお茶の選び方次第では、血液サラサラを促すことが可能です。

ハーブティーには、ローズヒップティーやハイビスカスティー、ルイボスティーなど、抗酸化力が高く味わいも豊かなお茶がたくさんそろっています。また、イライラ感をリラックスさせるカモミールティー、体を温めて冷えを緩和するジンジャーティーなども、生理前や生理中のケアにぴったりなお茶です。

和菓子には日本茶が合いますが、緑茶にはポリフェノールとともに血管や子宮の収縮を促すカフェインが多く含まれています。生理痛の緩和という意味では、カフェインの少ない番茶がおすすめです。また、東洋医学の世界では、ホルモンバランスの調整をサポートしてくれるタンポポ茶や黒豆茶、血液の巡りを良くするドクダミ茶なども生理痛に役立つといわれています。

最近は、ナチュラル食材を扱うショップも増えてきたので、ぜひお気に入りのおやつ、お茶を探してみてください。「You are what you eat」と言われているように、体に入る糖分や油分の質が少しずつ変われば、生理痛が軽くなるだけでなく、子宮内膜の状態、経血の量や質にも変化が現れることも。体が喜ぶヘルシーなおやつ道を極めて、また一歩、快適な生理へと踏みだしましょう♪

セルフケアコンシェルジュ いしずか久見子

美容ライター(現在も 石塚久美子 名義で活動)として、1998年より数々の美容トレンド、健康法、国内外のメイクアップアーティストや化粧品開発者の取材を経験。現在は、宝島社『リンネル』でナチュラルコスメやオーガニックコスメを中心とした連載を担当中。自身が敏感肌であったことから、得意とするのは、アロマセラピーや色彩の基礎を踏まえた上での、肌の弱い方に向けたコスメやメイクの解説。2012年からは都内数カ所の保健センター 精神保健デイケアの社会復帰プログラムにて、気分転換や余暇のツールとして色や質感を心の健康管理に役立てるアートレクリエーションの講師も担当している。

 

これまでのさまざまな取材や学びの経験から、30代では代謝、とくに体の使い方や食が重要であることを深く実感。整体的要素を含むタイ式ヨガ“ルーシーダットン”の講師資格、栄養医学のアドバイザー資格などを取得。適度な運動、食べ方、化粧品の選び方や使い方を見直す、セルフケアによって自身の花粉症や体の歪みも驚くほど軽減したため、現在は“無理をしないセルフケア”を伝え広めるべく邁進中。

 

 

 

 

 

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