コラム

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地球にやさしく肌と心がやすらぐ、プラントベースなもの。

地球にやさしく肌と心がやすらぐ、プラントベースなもの。

 

「風邪やインフルエンザにどうぞお気をつけて」というひと言が、冬の挨拶の締めくくりとなっていたこれまで。それが今年にいたっては、風邪やインフルエンザを凌駕するコロナウィルスの脅威によって「とにかく健康第一でご自愛を」という心からの呼びかけに変わりました。免疫力を下げないためには全身的な健やかさを培うことが重要となるため、一気に高まったウェルネスコンシャスなムード。その一環として、浸透しはじめているのが“プラントベース”という考え方です。

プラントベースという言葉が広がり始めたのはわりと最近のことで、確固たる定義というのは決まっていないようですが、シンプルにいえばできるだけ動物性の原材料を使わず、積極的に植物性の材料を用いることを指します。

 

ベジタリアンやヴィーガンとプラントベースは違うの?

 

実は、ヴィーガンとプラントベースは、食の世界やそのほかのものづくりにおいて「動物性のものではなく、植物性のものを摂取する」という意味では同じです。ただ、ヴィーガンについては、動物の毛や皮革を利用したものも一切身に付けない、動物実験を行っているプロダクトも使用しないなど、信仰や動物愛護といった主義に基づいてやや徹底して動物由来のものを排除していく傾向があります。また、ベジタリアンについては菜食主義といっても乳製品や卵は摂取する人を指します。プラントベースなものを求める方の中には、時には肉や魚など動物性のものも食べるものの「できるだけ動物性のものに頼らないライフスタイル」を実践するフレキシタリアンやゆるベジタリアンを実践している方もたくさんいるように思います。

 

多くの人が利用する場所にも浸透しつつある植物性由来

 

世界中の料理が食べられる国と称賛される一方で、これまでベジタリアンやヴィーガンの人にとってはあまりチョイスが多いほうではなかった日本。しかしここ数年で、SDGs(持続可能な開発目標)に取り組む企業が増え始め、また本来なら今年はオリンピックが開催され世界各国から人が集まるはずだったこともあいまって、プラントベースの商品を口にしたり、手にできる場面は徐々に増えてきてはいました。それが幸か不幸か、今年のコロナ禍をきっかけに自身の健康だけでなく環境問題にも目を向ける人が急増したため、プラントベースの浸透は今後いっそう加速するかもしれません。

 

北欧発の家具や家庭用品を扱う大手カンパニーの日本の店舗でも、サステナビリティへの取り組みとして今秋から店内のレストランの新メニューにプラントベースフードが加わりました。植物性の食材は、肉を使用するよりもCO2排出量/kgが低く、環境への負荷がより少ないからです。

ソイミートを使ったカツをのせたカツカレー、豆や野菜をたっぷり使ったロールキャベツ、乳製品不使用のチョコレートムースなど、いずれも「プラントベースフードはあっさりしてそうで物足りなく感じるかも…」という懸念を払拭する味わいと満足感。同カンパニーは、2025年までにはレストランメニューの半分をプラントベースにする予定だそうです。私もヘルシーな素材だけで美味しく調理することに非常に興味があるので、どんな風に調理しているのか、もしワークショップなどが開かれることがあったらぜひ参加してみたいです。

プラントベースを選択すること=エコフレンドリー

 

ベジタリアンやヴィーガンといった言葉を引き合いにだすと、食事や化粧品の材料などに話題がフォーカスされがちですが、プラントベースは衣食住全般に通ずる考え方です。プラントベースなものは、基本的に生分解*性なので地球の環境汚染を軽減し、回復を促すことにつながります。もちろん、プラントベースだから100%害なく自然に還るとは言い切れませんが、動物由来や化学成分が使われているものと比べると、植物由来でつくられたものは生分解性が高くなります。

*生分解…自然環境に排出された物質が微生物などによって無機物へ分解されること。

ナトラケア社の創設者スージー・ヒューソンは、環境保護活動家としても知られています。エコフレンドリーな視点で女性が何十年も使い続ける生理用ナプキンについて考えた時、地球環境に負荷をかけない生理用品が当時はどこにもなかったため、1989年に自然素材とオーガニックコットンを使った、生分解性でプラントベースの生理用品を作る会社を創業しました。「女性の身体に優しいものづくり」と「地球環境の保護」の両立は、プラントベース無くしては不可能なこと。そのことに1980年代の時点で気づき、アイデアをかたちにして世界へと届けたスージーさんの先見の明には感服してしまいます。

 

 

デイリー使いのウェットシートもプラントベースで

自然素材とオーガニックコットンを使ったナトラケア社のプロダクトは、ナプキン、パンティライナー、吸水パッド、そして新製品のウェットシートがあります。ウェットシートは、デリケートゾーンのpH値に合わせたフェミニン ウェットシート、ウォータープルーフのポイントメイクも落とせるメイクアップ リムーバーシート、お手ふきや全身用シートとして使え水に流せるタイプのナチュラル ウェットシートの3種類。どれもプラントベースで、デリケートゾーン、フェイス、ボディと、使う部分の肌環境に合わせたオーガニックのケア成分や潤い成分が使われています。

デリケートゾーンを快適に保って生理中もストレスフリーに。疲れきった夜でもさっとメイクを拭き取って肌も気分もリラックス。雑菌やウイルスの蔓延するこの時期に持ち歩いて手指をつねに清潔に。実際に使ってみた時、毎日のように肌に触れるウェットシートがオーガニックで生分解性であることは、香りも含めた肌へのコンフォートさに加えて、自然との共生、ものづくりへの信頼、メンタル的にも安堵感が格段に違うことを実感します。

参照サイト

株式会社グリーンカルチャー

ブログ 2020.9.16記事

今知りたい!プラントベースの定義について徹底解説 ヴィーガンとの違いは?

https://greenculture.co.jp/2020/09/16/pbf-definition/

IKEA イケアについて

ニュースルーム

「植物由来のプラントカツカレーやプラントロールキャベツも! 地球にも体にもやさしい イケアにプラントベースフードの新メニューが登場!」

https://www.ikea.com/jp/ja/this-is-ikea/newsroom/20200909-plant-based-food-pubc3beef20

セルフケアコンシェルジュ いしずか久見子の画像

セルフケアコンシェルジュ いしずか久見子

美容ライター(現在も 石塚久美子 名義で活動)として、1998年より数々の美容トレンド、健康法、国内外のメイクアップアーティストや化粧品開発者の取材を経験。現在は、宝島社『リンネル』でナチュラルコスメやオーガニックコスメを中心とした連載を担当中。自身が敏感肌であったことから、得意とするのは、アロマセラピーや色彩の基礎を踏まえた上での、肌の弱い方に向けたコスメやメイクの解説。2012年からは都内数カ所の保健センター 精神保健デイケアの社会復帰プログラムにて、気分転換や余暇のツールとして色や質感をストレスマネージメントに役立てるアートレクリエーションの講師も担当。

 

これまでのさまざまな取材や学びの経験から、30代では代謝、とくに体の使い方や食が重要であることを深く実感。整体的要素を含むタイ式ヨガ“ルーシーダットン”の講師資格、栄養医学のアドバイザー資格などを取得。適度な運動、食べ方、化粧品の選び方や使い方を見直す、セルフケアによって自身の花粉症や体の歪みも驚くほど軽減したため、現在は“無理をしないセルフケア”を伝え広めるべく邁進中。

 

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