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生理の後もPMSみたいな不調…それは副腎疲労かも?

生理の後もPMSみたいな不調…それは副腎疲労かも?

 

私たち女性の体は、排卵日を過ぎるとホルモンの分泌が卵胞ホルモン(エストロゲン)優位から、黄体ホルモン(プロゲステロン)優位へと切り替わるしくみになっています。それから約2週間後に生理がくるまでの、この黄体期と呼ばれる間に、多くの女性が悩まされるのがPMS(月経前症候群)。とくに生理1週間前あたりからは、頭痛、目まい、肩こり、むくみ、食欲過多、そして気分の落ち込みによる気力や集中力の低下など、心身ともにしんどさを感じることが多くなります。体が冷えやすくPMSと同時に生理痛も重くてお悩みの方は、2018年10月のコラム『秋のPMS緩和対策、おすすめはゆったり入浴。』もぜひ読んでみてくださいね。

とはいえ、よほどのことがない限り体のしくみが崩れることはありません。あんなにツラかったPMSも、生理がきて数日後には「あの体の怠さや、わけもなく悲しくなるような鬱々とした気持ちはなんだったのだろう!?」というくらい調子が上向いていきますよね。ただ、もし生理が終わってもなんだか体調が上向かない、いつものように元気が湧いてこないといった場合、それは副腎疲労症候群かもしれません。

まずは副腎疲労症候群に自分が当てはまるか確認を

今年のこの時期は、生理後の体調がいまひとつだったとしても「過酷だった夏の疲れが出たのかな」「コロナ疲れかも」など、ちょっとの不調は仕方なしと我慢してしまう方も出てきそうです。副腎は、腎臓の上に位置している臓器です。血糖のコントロール、免疫機能や炎症反応などと深い関わりがあり、生命維持にとって重要なホルモンを分泌する働きがあります。そのため、副腎疲労症候群に陥ってしまうと、PMSの諸症状がより重くなる可能性も高まります。逆を返せば、副腎疲労症候群について詳しく知り、対策を積み重ねていけば、重かったPMSが軽減される可能性が高まるといえます。まずは、副腎疲労症候群の主だった症状を以下にまとめたのでいくつぐらい当てはまるか、チェックしてみてください。

副腎が疲れていると出やすい症状

・疲れが取れにくい、なんだか気が晴れない。

朝がつらい、動き出しても体が重く感じる日が多い。

やる気が湧かない、あるいは集中力や記憶力の低下を感じる。

夜なかなか寝付けない、眠りの浅い日が多い。

塩気の強いスナックや、甘いチョコやケーキが日々欠かせない。

以前は気にならなかったことに、最近はストレスを感じる。

風邪を引きやすく、引くとなおりにくい。

すり傷や火傷などが、治りにくい。

アレルギー疾患が出るようになった、あるいは悪化した。

PMSが重くなった気がする。

カフェインやお菓子を摂ると少し頑張れる。

タバコやアルコールを以前より欲するようになった。

以前より性欲が減退している。

いくつぐらいの項目が当てはまったでしょうか。私も、現在のようにセルフケアに積極的に取り組んでいなかった20代は、得られる情報も少なかったため、今から思うと7項目くらい当てはまります。当然ながらPMSはいまよりずっと重く、もしクリニックを訪ねていたなら副腎疲労症候群の疑いアリ、と診断されていたかもしれません。

 

 

ストレスと密接な副腎を疲労させないための工夫

副腎からは、さまざまなホルモンが分泌されていますが、その中でもとくに重要なのは「コルチゾール」というストレスや炎症に対する体の抵抗力を高めるためのホルモンです。この「コルチゾール」は、朝に活発に分泌されて、昼からは徐々に減り、夜にはほぼ出なくなります。そのため、朝から晩までストレスフルな生活をしていたり、微弱なものから大きなものまで、どこかに炎症が起こっていたりすると「コルチゾール」の分泌が追いつかなくなってしまうのです。そして最終的には副腎が疲れ切った状態となり「コルチゾール」を適切なタイミングで分泌できなくなる、というわけです。

ストレスには、気温や湿度、生活騒音、食品添加物や大気汚染の影響といった物理的なものと、不安や悩みごとといった精神的なものがあり、どちらにも副腎は反応しています。気候や住環境などは変えることの難しい要素ですが、食品選びについてはできることがありそうですよね。また、精神的なストレス対策としては自然療法の取り入れもおすすめです。香りを介して自律神経のケアができるアロマセラピーやフラワーエッセンスなどで、リラックスやリフレッシュの機会を持つことは、睡眠の質の向上にも役立ちます。

日々の食品の摂り方、食事の工夫で副腎の疲れを回復!

副腎が分泌するホルモンは消化した食べ物を材料に作られるため、栄養面からのアプローチは有効な方法といわれています。ただその前に、まずは副腎を疲れさせてしまう食べ物を減らすことが先決です。

副腎のために摂取を減らしたい食べ物

・化学合成された食品添加物

・アルコール、カフェイン

・白砂糖

・トランス脂肪酸が使われたお菓子など

・小麦粉(グルテン)、牛乳(ガゼイン)

食品添加物や嗜好品、白砂糖、トランス脂肪酸などを控えたほうが良いことは、すでに認識が浸透しつつあると思います。グルテンとガゼインについては、アレルギーが発症してないとしても、腸に負担がかかる=体内の炎症につながりやすい食品成分として挙げられています。なので、パンやクッキーといった粉物やミルクを毎日摂っている方はグルテンフリーのものを選んだり、カフェインについても朝からコーヒーが欠かせない人はデカフェのコーヒーを取り入れてみると良いと思います。スイーツも、最近は白砂糖を使っていないギルトフリーなものが増えてきましたよね。

副腎の疲労回復のために摂りたい食べ物

・ハーブなどの香味野菜や緑黄色野菜

・良質な脂質

・動物性たんぱく質

・海藻や魚介類

・水や麦茶

積極的に摂りたい食べ物は、まず体内の有害なものをデトックスするのに役立つ野菜。そして良質な脂質は、ストレス対策として脳の健康に必要なオメガ3系の脂肪酸を含む青魚を小まめに摂りたいところ。ホルモンや組織の材料として必要不可欠なたんぱく質は、できるだけ放牧で育った豚や鶏、牛のお肉から摂取を。とくに豚肉に豊富に含まれるビタミンB群と、海藻や魚介類に含まれるミネラルは、副腎疲労の人に不足しがちな栄養素だそう。水分も、できるだけミネラルを摂れるものを選ぶとベターです。

副腎疲労症候群のチェック項目の中に「性欲の減退」という項目もあったように、副腎は生命力を高く保つために働いています。性ホルモンも分泌しているため、妊活や更年期障害とも関連が深い臓器です。私もその一人ですが、コロナ禍でお家時間が増えて今まで以上に“食が楽しみ”になっている方は多いと思います。ここはひとつ、副腎に良い食べ方を身に落とし、ますます人生を輝かせていきましょう!

参照サイト

そのしつこい疲れは副腎疲労症候群?

詳しい症状や対策方法について、医師が解説します。

2020.02.20記事

https://www.clinicfor.life/articles/a-005/

医療法人全人会 小西統合医療内科[コラム]

副腎疲労が気になる人におすすめしたい食事

2019.07.24更新記事

https://www.konishi-clinic.com/medical_information/archives/140

セルフケアコンシェルジュ いしずか久見子

PROFILE

セルフケアコンシェルジュ

いしずか久見子

 

美容ライター(現在も 石塚久美子 名義で活動)として、1998年より数々の美容トレンド、健康法、国内外のメイクアップアーティストや化粧品開発者の取材を経験。現在は、宝島社『リンネル』でナチュラルコスメやオーガニックコスメを中心とした連載を担当中。自身が敏感肌であったことから、得意とするのは、アロマセラピーや色彩の基礎を踏まえた上での、肌の弱い方に向けたコスメやメイクの解説。2012年からは都内数カ所の保健センター 精神保健デイケアの社会復帰プログラムにて、気分転換や余暇のツールとして色や質感をストレスマネージメントに役立てるアートレクリエーションの講師も担当。

 

これまでのさまざまな取材や学びの経験から、30代では代謝、とくに体の使い方や食が重要であることを深く実感。整体的要素を含むタイ式ヨガ“ルーシーダットン”の講師資格、栄養医学のアドバイザー資格などを取得。適度な運動、食べ方、化粧品の選び方や使い方を見直す、セルフケアによって自身の花粉症や体の歪みも驚くほど軽減したため、現在は“無理をしないセルフケア”を伝え広めるべく邁進中。

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