紙ナプキンの歴史

使い捨て紙ナプキンの登場が女性と地球にもたらした変化お花の飾りお花の飾り

日本においては、生理用品といえば明治時代あたりまで布や和紙を用いたお手製が当たり前でした。月経血を吸収させるために肌に当てる(あるいは膣口に詰める)紙や布がズレないよう、清潔な布で「衛生帯」や「月経帯」と呼ばれるT字帯を作って押さえていたのです。

明治時代になると月経帯の商品化がはじまり、医薬品として普及しだした脱脂綿が、月経血の吸収に使われるようになりました。戦争中は制限されていた脱脂綿ですが、昭和に入り1951年には制限が解除となります。この頃には股の部分にゴムを貼ったショーツによって、カットした脱脂綿を押さえる方法が主流でした。

現代のような生理用ナプキン、いわゆる使い捨ての紙ナプキンが初めて国内で販売されるようになったのは、1960年代からです。欧米では40年ほど前から紙ナプキンが存在していましたが、日本には敗戦の影響や昭和初期頃まで生理の話題がタブー視される風潮が残っていたことから、紙ナプキンの開発生産はかなり後発となりました。

当初の紙ナプキンは、下着に接着テープで固定する紙綿製の厚ぼったいシートでした。衛生面の向上、生理用品のイメージを前向きなイメージへ導く画期的商品の発売は、厚ぼったさや逆戻りといった課題はありつつも、月経観の変革に大きく貢献しました。

1973年、オイルショックで紙不足が起こった時、替わりに綿状パルプの吸収剤が使われたことで国産の紙ナプキンの厚みは半分になりました。さらに1978年には高分子吸収剤(吸収性ポリマー)を用いた紙ナプキンが開発され、大幅なコストダウンが実現。ここから吸収力の高さ、動きやすい薄さやズレにくい構造といった開発が急速に進み、使い捨て紙ナプキンの市場は拡大していきます。

数十年にして、日本の紙ナプキンのバリエーションは世界一といわれるほどになりました。しかしながら、近年では化学物質の力を借りて作られた紙ナプキンの長期使用から起こりうる体への影響、環境問題なども浮き彫りに…。21世紀に入り、現代女性の月経観と生理用品の選択は、捉え直しがはじまっています。

<参照文献>
『生理用品の社会史 タブーから一大ビジネスへ』田中ひかる 著 ミネルヴァ書房

  • ナトラケア創業の背景
  • 紙ナプキンの歴史
  • 創業者スージー女史プロフィール
  • 製品へのこだわり、認証について
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